日本大百科全書(ニッポニカ) 「チューブリン」の意味・わかりやすい解説 チューブリンちゅーぶりんtubulin 細胞内の微小管を構成するタンパク質。沈降定数6Sの異形二量体として単離される。単量体はそれぞれ分子量約5万5000のα(アルファ)とβ(ベータ)で、ともにその全アミノ酸配列はブタの脳から得られたものについて決定されている。二量体一に2分子のグアニンヌクレオチドが、一つは強く、他は弱く結合している。アルカロイドのコルヒチン、ビンクリスチン、ビンブラスチンが強く結合し、微小管の重合を阻害する。これにより有糸分裂阻害がおこる。[馬場昭次] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例