ベルギナ遺跡(読み)ベルギナいせき(その他表記)Vergina; Verghina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルギナ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ベルギナ遺跡
ベルギナいせき
Vergina; Verghina

ギリシア北部,マケドニア地方にある古代遺跡。前4世紀マケドニア王国の首都アイガイがあったところ。 1861年に発見されたヘレニズム期の宮殿は,15世紀にはビザンチンの王女ベルギナの居城として知られたもので,華麗なモザイクが保存されている。さらに 1977年には,アレクサンドロス3世 (大王)の父フィリッポス2世をはじめとする王家の墓と古墳群が発見された。 300をこす古墳のうち古いものは前 11世紀にさかのぼる。王家の墓の内部に描かれた獅子狩りの壁画は古典期の画法によるもので,その後のヘレニズム文化萌芽が認められる。 1996年世界遺産の文化遺産に登録。

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