ベレニケ(英語表記)Berenice

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベレニケ」の意味・わかりやすい解説

ベレニケ
Berenice

[生]28頃
[没]79以後
ユダヤのヘロデ朝の皇女。ベルニケとも呼ばれる。ヘロデス・アグリッパス1世の娘として生まれ,48年に2番目の夫で叔父のカルキス王ヘロデスが死んだのち,兄である南シリア王ヘロデス・アグリッパス2世とともに暮し,近親相姦の風評が高かった。新約聖書 (使徒行伝 15・13以下) によれば,使徒パウロのカエサリアにおける裁判にも同席している。ユダヤ人の反ローマの反乱には反対した。のちのローマ皇帝チツスは彼女と恋に落ち,75年彼女のローマ訪問の際には数年間同棲した。

ベレニケ
Berenice

ユダヤのヘロデ朝の皇女。ベルニケとも呼ばれる。前1世紀後半頃在世したヘロデ大王の妹サロメの子。前 17年に従弟のアリストブロスと結婚ヘロデス・アグリッパス1世とヘロディアスら4人の子を生んだ。

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