最新 地学事典 の解説
ペトロジェニーズレシデュアけい
ペトロジェニーズレシデュア系
petrogeny’s residua system
NaAlSiO4-KAlSiO4-SiO2三成分系。玄武岩マグマの結晶分化作用で形成される残液は化学組成上では著しくアルカリ・アルミナ・珪酸分に富み,鉱物組成上ではアルカリ長石・石英(あるいはかすみ石)に富むことから,N.L.Bowen(1937)が命名。三成分系のほぼ中央部はlow temperature troughと呼ばれ,残液の組成を表すと考えられている。天然の花崗岩質岩石の組成を検討すると,かなりのものがこのlow temperature troughの付近に集中。彼は,花崗岩は玄武岩マグマの結晶分化作用によって形成された誘導マグマの結晶作用の産物と考えた。しかし,low tem-perature troughは岩石が部分溶融~再溶融を起こす場合の,最初に形成される溶液の組成にも相当するので,変成論者は変成論の証拠になると考えた。参考文献:N.L.Bowen(1937) Am.J.Sci., Vol.33
執筆者:青木 斌
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

