ペリカンアンコウ(読み)ぺりかんあんこう(その他表記)Johnson blackdevil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペリカンアンコウ」の意味・わかりやすい解説

ペリカンアンコウ
ぺりかんあんこう
Johnson blackdevil
[学] Melanocetus johnsonii

硬骨魚綱アンコウ目クロアンコウ科に属する深海魚。北緯60度~南緯53度の間の太平洋、インド洋、大西洋に広く分布し、日本では東北地方の太平洋、沖ノ鳥島で採集記録がある。雌は体が球形に近く、皮膚は滑らかである。口は大きく上に向かって開く。上顎(じょうがく)の歯は犬歯状で、下顎に数本の大きな牙状の歯がある。吻(ふん)の上に短い竿がある。ルアーは丸く、頂部にいぼ状突起と皮弁がある。雌では体長15センチメートル、雄では体長2.8センチメートルほどになる。繁殖期には雄が雌に噛みつき付着するが、その期が過ぎると雌から離れる一時付着型。2300メートル以浅にすみ、プランクトンネット、中層トロール網、底引網にまれに入る。近縁種にペリカンアンコウモドキMelanocetus murrayiがいるが、ルアーにいぼ状突起や皮弁がないことで区別できる。

[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む