ペルシア三彩(読み)ぺるしあさんさい(その他表記)Persian three-color glazed ware

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペルシア三彩」の意味・わかりやすい解説

ペルシア三彩
ぺるしあさんさい
Persian three-color glazed ware

陶磁用語。9世紀から11世紀にかけてイスラム世界で製作された多彩鉛釉(えんゆう)陶器の別称。その装飾様式が中国の唐三彩に似ており、こうよばれる。一般にこの手の多彩陶器は、素地(きじ)の表面にパルメットその他の草花文を線刻し、その上に緑、黄、白、褐色などの異なった色釉を流し掛けるか、まだらに施している。製作地はイラン北東部からメソポタミアエジプトに及んでいる。

[前田正明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のペルシア三彩の言及

【三彩】より

…9世紀にはメソポタミア,ペルシアの地方に三彩窯がおこり,いわゆるペルシア陶器の製作が勃興する機縁の一つをなした。ペルシア三彩は白化粧地に奔放な賦彩と線描による文様表現を組み合わせて,器形は中国様式にしたがいながらも,自在な独自の境地をつくりあげた。宋三彩唐三彩遼三彩【矢部 良明】。…

※「ペルシア三彩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...

元服の用語解説を読む