色釉(読み)イログスリ

精選版 日本国語大辞典 「色釉」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ぐすり【色釉・色薬】

  1. 〘 名詞 〙 陶磁器の上絵を描くのに用いる着色剤を混合した釉(うわぐすり)。鉄、金、マンガンなどの金属化合物を使う。
    1. [初出の実例]「薬あめか、こいかきか、かけあはせ、色薬か」(出典:松屋会記‐久政茶会記・弘治三年(1557)五月朔日)

しき‐ゆう‥イウ【色釉】

  1. 〘 名詞 〙 焼物表面に絵、模様を描くために用いる種々の色の釉(うわぐすり)。各種の無色釉末に、鉄、マンガン、金などの金属化合物の粉末一種または数種混合したもの。いろぐすり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の色釉の言及

【陶磁器】より

…同じ物質が何種類かの色を呈するのは焼成温度,焼成雰囲気あるいはうわぐすりの差によるものである。うわぐすりにもともと色が付いているもの,すなわち彩飾と釉掛が同時にできるものが色釉である。陶磁器の製造工程の代表的な例を図2に示す。…

※「色釉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む