ペルフェナジン(その他表記)perphenazine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルフェナジン」の意味・わかりやすい解説

ペルフェナジン
perphenazine

フェノチアジン系の向精神薬。静穏作用が強く,鎮静,強化麻酔,制吐作用なども示す。同系のクロルプロマジンに比して,傾眠状態を起こすことが少なく,鎮静作用も比較的弱いが,制吐作用は非常に強い。精神病治療にも有効で,陳旧な統合失調症患者に対して,疎通性,接触性の回復および,意欲自発性の促進作用を強く現す。副作用嗜眠,軽度の血圧下降,パーキンソン様症状などがあるが,クロルプロマジンに比して弱い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android