ペンシルロケット(その他表記)pencil rocket

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペンシルロケット」の意味・わかりやすい解説

ペンシル・ロケット
pencil rocket

東京大学生産技術研究所が最初に開発したロケット。糸川英夫を中心に,1955年4月 12日東京都国分寺の半地下式実験場で初めて公開実験に成功。全長 23cm,直径 1.8cm,重さ 190g,固体燃料を使う1段式。文字通り鉛筆のような小型のものだったが,4枚の尾翼を備え,秒速約 200mで 10mほど水平に飛行した。のちベビー・ロケットに引継がれた。

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世界大百科事典(旧版)内のペンシルロケットの言及

【宇宙開発】より

…アメリカのG.K.オニールの提案したスペースコロニーはその代表的なものであり,これらが行われるようになって,初めて宇宙開発はほんとうに開発という意味をもつことになる。
【日本の宇宙開発】
 日本の宇宙を目ざしたロケット研究は,1955年東京大学生産技術研究所の糸川英夫のグループによるペンシルロケットの打上げに始まる。このロケットは直径1.8cm,長さ23cmの固体ロケットで,都下国分寺で水平発射実験を繰り返して,ロケットの基本的な特性を明らかにしていった。…

※「ペンシルロケット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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