ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホイミン地区」の意味・わかりやすい解説 ホイミン(恵民)〔地区〕ホイミンHuimin 中国東部,シャントン (山東) 省北端の地区。ホワン (黄) 河の下流両岸にわたり,東はポー (渤) 海にのぞむ。ピンチョウ (浜州) 市ほか6県から成り,行政中心地はピンチョウ市のペイ (北) 鎮。一帯は,ホワン河が現在の河道になった 1855年以降に形成された広大なデルタ (三角州) で,20世紀に入って入植が始った。しかし,アルカリ化した荒れ地のためにコウリャンやトウモロコシが細々と栽培されるに過ぎず,人口もふえずにいた。それが 1961~64年にかけて次々と石油が掘削され,一帯がションリー (勝利) 油田と命名されると,急激に人口がふえた。ケンリー (墾利) ,リーチン (利津) ,トンイン (東営) などの村々はトンイン市として昇格,独立した。一方,油田開発に並行して移住した数多くの人々のために,ホイミン地区には国営農場や放牧場がつくられ,洪水防止のための堤防,排水路,灌漑施設も設けられて,かつての荒れ地は緑の畑に変ってきている。コムギ,ダイズ綿花の大産地であり,タバコ,ウリ,ナツメなどの栽培も盛んである。人口 349万 9437 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by