ホンダNR

日本の自動車技術240選 「ホンダNR」の解説

ホンダNR(RC40E)

・楕円ピストンには正規楕円包絡線と呼ばれる形状をなし、ピストンヘッドからトップリング溝に無電解ニッケルメッキを施し爆発圧力によるピストンリングへの負荷に対応。ピストンスカートにはフッ素樹脂コーティングを施しフリクションロスの低減を果たした。・シリンダーはアルミ製スリーブレスライナータイプ。ライナーにはNS(ニッケル・シリコン・カーバイト)メッキを施している。・コンロッドは1気筒あたり2本。チタン合金を用いたコンロッドは軽量・高剛性を達成。・1気筒あたり吸気4本、排気4本のバルブはさみ角は29度。吸気側に高クロームの耐熱鋼、排気側にインコネル材を使用。DOHC32バルブという機構でありながらシリンダヘッドの軽量コンパクト化を実現。・1気筒あたり2本のプラグを使用することにより、火炎伝播距離も短くなり高燃焼効率を実現。保管場所ホンダコレクションホール (〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町大字桧山120-1 ツインリンクもてぎ内)
製作(製造)年1992
製作者(社)本田技研工業株式会社
資料の種類量産品
現状公開・展示( 動態 )
型式RC40E
種類ガソリン
会社名本田技研工業株式会社
実物所在ホンダコレクションホール
搭載車種NR
製作開始年1992
シリンダ配列・数V型4気筒
サイクル/冷却方式4サイクル/水冷
弁型式/数DOHC/8×4
燃焼室ペントルーフ型
総排気量747.4cc
内径×行程B(L×W)×S(101.2×50.6)×42
圧縮比11.7:1
寸法なし
点火システム電子制御フルトランジスタ式バッテリ点火
最高出力77PS/11500rpm
最大トルク5.4kgm/9000rpm
燃料消費率20.8km/L(60km/h定地)
可変装置なし
吸気系可変吸気システム
排気系なし
エピソード・話題性常識破りの楕円ピストン・32バルブ、8プラグ
特徴高回転、高出力、ワイドパワーバンド
その他事項始動方式:セルフ式;燃料供給方式:電子式(PGM-FI);噴射ノズル:なし;整備重量:なし; :潤滑方式、圧送飛沫併用式;潤滑油量:4.7L;比出力:103PS/L;排気浄化装置:なし;過給機装置:なし;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android