ホーカンドハーン国(読み)ホーカンドハーンこく

改訂新版 世界大百科事典 「ホーカンドハーン国」の意味・わかりやすい解説

ホーカンド・ハーン国 (ホーカンドハーンこく)

中央アジアのホーカンドKhoqandを中心としたウズベク族国家。1710ころ-1876年。18世紀初頭に,ウズベク族のミン族出身のシャー・ルフが,当時ブハラ・ハーン国領であったホーカンドを首都として独立政権をたてたのが始まりで,18世紀後半には,フェルガナ盆地の全域を支配下におさめ,清朝の名目的な朝貢国となった。19世紀前半に,北はタシケントからシル・ダリヤ下流域,南はアム・ダリヤ上流域を領土に加え,新疆と盛んに通商して全盛期を迎えた。しかし,ロシア軍の攻撃によって1876年に滅び,トルキスタン省のフェルガナ州として帝政ロシアに併合された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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