ホータオ平原(読み)ホータオへいげん(その他表記)Hetao pingyuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホータオ平原」の意味・わかりやすい解説

ホータオ(河套)平原
ホータオへいげん
Hetao pingyuan

中国北部,内モンゴル (蒙古) 自治区中部,インシャン (陰山) 山脈とオルドス (鄂爾多斯) 高原にはさまれて東西に延びる平原。ホワン (黄) 河の湾曲部が形成した沖積平野で,標高約 1000m。西部は支流のウーチヤ (烏加) 河,東部はターヘイ (大黒) 河の沖積地と複合しており,狭義にはウーチヤ河流域のホウタオ (後套) 平原だけをさす。唐代から灌漑水路が開かれ,「塞上の江南」と呼ばれてきた。人民共和国成立後はダムが建設され,用水路の開削,改修が進んだ。また西方のウランプー (烏蘭布和) 砂漠からの飛砂を防ぐ植林も進んでいる。コムギ,雑穀,ジャガイモ,トウモロコシ,ゴマ,テンサイ,タバコ,カンゾウなどが栽培される。東部に省都のフフホト (呼和浩特) 特別市,中部に工業都市のパオトウ (包頭) 市がある。水運にも恵まれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む