精選版 日本国語大辞典 「ボイオチア」の意味・読み・例文・類語 ボイオチア ( Boiotia ) ギリシア中部の地方。東はエビア湾、南はコリント湾に面する。古くから文化が開けてテーベ・オルコメノスなどの都市国家が栄え、紀元前四四七年ボイオチア同盟が結成された。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボイオチア」の意味・わかりやすい解説 ボイオチアBoiōtia; Boeotia 古代ギリシア中央部の地方。南にコリント湾,北東にエウボイア湾を控え,南東はアッチカと接し,オルコメノスとテーベ周辺の平野が中心。豊かな「牧草地」が地名の由来。特に名馬の産地として名高かった。上記のほかにテスピアイ,プラタイアイなどが主要都市。ミケーネ文化の一中心地であったが,テッサリアから移住した住民がボイオチアを形成し,言語的には北東 (アイオリス) 系方言で,のちにドーリス系要素が混入した。前4世紀テーベを中心に繁栄を誇ったが,その後は自給自足の農耕牧畜を主に,進出政策はとらず,ギリシアのなかでは後進地方とみなされた。ヘシオドス,ピンダロス両大詩人を生んだ土地。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報