普及版 字通 「ボウ・くさむら・しげる」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] くさむら・しげる
[説文解字]
[字形] 会意
四(てつ)に従う。〔説文〕一下に「衆艸なり」とする。艸部の部末にある以下の五十三文について、に従うて大篆(籀文)の字形であるという。〔石鼓文〕にに従う形の字が多く、これらは秦篆の字であろう。
[訓義]
1. くさむら、くさぶかい。
2. しげる、しげりあう。
[部首]
〔説文〕に・・(葬)の三字を属する。は中に日の没する形。のち多く否定詞に用い、別に(暮)が作られた。は犬牲を埋める意。は中に屍骨を拾う意で、複葬の俗を示す。艸部一下の以下五十三文について「左五十三、重二、大篆はに從ふ」とするが、その形の字があるという意であろう。卜文・金文に、艸部の字中、いくらかに従う字がある。
[声系]
〔説文〕に、同部のを、会意にして亦声の字とする。はいわゆる蒼で、冢間をいう語。
[語系]
・mangは同声。冥myengは声近く、蒼たる冢間は、また冥々の世界に連なるところである。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報