日本歴史地名大系 「ぼうじ峠」の解説 ぼうじ峠ぼうじだお 広島県:双三郡君田村藤兼村ぼうじ峠[現在地名]君田村藤兼君田(きみた)村と三次(みよし)市西河内(にしごうち)町との境に位置する低い峠。「防地」の字をあてる書もあるが、元来は境界を表す「榜()示」に由来し、中世期現君田村の南半分を領域とした入君(いりぎみ)保に関係する地名と思われる。宝暦三年(一七五三)福山藩の大百姓一揆、翌年広島藩山県郡の一揆に続いて同五年一一月恵蘇(えそ)郡六千人が蜂起し、一二月には三次郡五千人が蜂起して村役人宅を襲ったが、「本藩より木原若狭守、小原主馬、堀江大学の三人出張し十二月十日福善寺に到り、翌十一日朝ボウジの峠に於て農民を説諭」(双三郡誌)して解散させるということもあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by