ボマーク(英語表記)Bomarc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボマーク」の意味・わかりやすい解説

ボマーク
Bomarc

アメリカ空軍の世界最初の防空用地対空迎撃ミサイル。 1949年に開発を始め,52年試射に成功。核または高性能火薬の弾頭をつけ,補助固体燃料ロケットで垂直に発射され,ラムジェット目標に向う超音速の無人迎撃機。有翼で,A型は,射程 400km,マッハ 2.5。B型は,射程 740km,マッハ 2.8,全長 13.7m,直径 89cm,発射重量 7260kg。地表から高度 30kmまでをカバーできる。セージ SAGEに組込まれ,2分以内に発射可能であった。A型は 64年に,B型は 72年に退役した。

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