法則の辞典 「ポアンソーの定理」の解説 ポアンソーの定理【Poinsot theorem】 剛体が1固定点のまわりに回転するとき,外力が作用しない,あるいは作用しても固定点のまわりのモーメントをもたない場合の運動を慣性楕円体の運動として記述するときに現れる定理. 剛体の固定点Oを通る瞬間回転軸と,慣性楕円体との交点をPとし,OP(bar)=ρ とおくと,角速度の大きさは ρ に比例し,Pを通る慣性楕円体の接平面は空間に固定された不変面となり,剛体の角運動量はこれに垂直となる.したがって剛体はその慣性楕円体が常にこの不変面に接しながら滑ることなく転がり,各瞬間における角速度は ρ に比励する. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報