ポテンショスタット

化学辞典 第2版 「ポテンショスタット」の解説

ポテンショスタット
ポテンショスタット
potentiostat

定電位電解装置ともいう.定電位電解のための電源で,一般には負帰還(negative feedback)を利用した自動制御装置である.ポテンショスタットは,基本的には直流増幅部と直流電源部(作動部)からなる.増幅部への入力は照合電極と試料電極間の電圧Eであるが,これと直列に設定電位 Es と大きさが等しく符号が逆の電圧(償却電圧)を加えておくと,EsEの電圧が等しいときに増幅器入力は0となる.電極電位は一般に電流および時間の関数であるが,EEs からずれようとすると,EEs の誤差電位が増幅器により増幅され,動作部はEEs が小さくなるように試料極-対極間の電流を制御する.この際,増幅度を十分大きくしておくと,EEs は無視できるほど小さくなる.またその動作の応答は,0.2 μs 程度のものもつくられている.設定電位は手動または関数発生器により設定でき,設定電位を時間に比例して増加させ,電流-電位曲線を自動的に記録することも行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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