ポテンショスタット

化学辞典 第2版 「ポテンショスタット」の解説

ポテンショスタット
ポテンショスタット
potentiostat

定電位電解装置ともいう.定電位電解のための電源で,一般には負帰還(negative feedback)を利用した自動制御装置である.ポテンショスタットは,基本的には直流増幅部と直流電源部(作動部)からなる.増幅部への入力は照合電極と試料電極間の電圧Eであるが,これと直列に設定電位 Es と大きさが等しく符号が逆の電圧(償却電圧)を加えておくと,EsEの電圧が等しいときに増幅器入力は0となる.電極電位は一般に電流および時間の関数であるが,EEs からずれようとすると,EEs の誤差電位が増幅器により増幅され,動作部はEEs が小さくなるように試料極-対極間の電流を制御する.この際,増幅度を十分大きくしておくと,EEs は無視できるほど小さくなる.またその動作の応答は,0.2 μs 程度のものもつくられている.設定電位は手動または関数発生器により設定でき,設定電位を時間に比例して増加させ,電流-電位曲線を自動的に記録することも行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 ES

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む