ポリエーテルゴム

化学辞典 第2版 「ポリエーテルゴム」の解説

ポリエーテルゴム
ポリエーテルゴム
polyether rubber

主鎖エーテル結合を含む合成ゴム.現在まで開発されているポリエーテルゴムは,プロピレンオキシド-不飽和エポキシド共重合体,エピクロロヒドリン重合体,エピクロロヒドリン-エチレンオキシド共重合体などがある.不飽和エポキシド共重合体は硫黄加硫が可能であり,エピクロロヒドリン重合体は,ジアミン,尿素,イミダゾリン類で容易に加硫が行われる.これらは弾性耐熱,耐酸化性のほか,脆化点も低く低温特性もきわめて良好である.とくにエピクロロヒドリン重合体は,耐油性もすぐれている.防振ゴムライニング,自動車用部品などの工業用品や,電線,ケーブルの被覆接着剤などに用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android