脆化点(読み)ゼイカテン

化学辞典 第2版 「脆化点」の解説

脆化点
ゼイカテン
brittle point

物質のもろさを特徴づける温度.物質が外力により弾性変形塑性変形あるいは流動変形→破断という過程を経て破壊するが,塑性変形あるいは流動変形が非常に小さい場合には,とくに脆性破壊を起こす.その温度以下では脆性破壊を起こす極限の温度を脆化点,脆化温度,または脆化-延性転移点ともいう.通常,定められた低温衝撃試験で試験片が破壊する温度をいうが,外力を与える条件により,脆化点は異なった値が得られるのでASTM D746(JIS K 6301)で規定された条件で測定された温度を脆化点ということが多く,一般にガラス転移温度よりわずかに高い.[別用語参照]破壊強度

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android