ポンド残高(読み)ポンドざんだか(その他表記)sterling balance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンド残高」の意味・わかりやすい解説

ポンド残高
ポンドざんだか
sterling balance

正式には sterling liabilitiesという。イギリス国際通貨基金 IMFを除く国際機関および外国の公的,民間部門に対して負担する短期債務の残高。第2次世界大戦でイギリスが巨額の対外債務を抱えることになったため諸外国は多額のポンド建資産を保有した。ところが 1960年代にポンド圏の国々が国際収支悪化からポンド建資産を処分し,米ドルの購入など対外準備の多様化を進めたため数次にわたるポンド危機が発生した。ポンド残高の圧力を緩和するため過去3回,イギリスに外貨資金を信用供与するバーゼル協定が締結された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む