マイヤホフ

化学辞典 第2版 「マイヤホフ」の解説

マイヤホフ
マイヤホフ
Meyerhof, Otto Fritz

ドイツ生まれのアメリカの生化学者.ベルリン大学,フライブルク大学,シュトラスブルク大学,ハイデルベルク大学に学び,ナポリ臨海実験所所員,キール大学講師(1918~1924年)を経て,1929年カイザー・ウィルヘルム協会医学研究所生理学部長となる.1938年ナチスに追われて渡米し,1940年ペンシルベニア大学生理化学教授となる.ナポリ時代にウニの呼吸を研究し,キール大学に移ってF.G. Hopkins(ホプキンス)の開拓した筋肉の生化学を発展させ,筋肉収縮に伴う乳酸発生に関する研究で,1922年A.V. Hill(ヒル)とともにノーベル生理学・医学賞を受賞.引き続いて解糖および発酵の代謝経路を研究し,ヘキソキナーゼアルドラーゼ,ホスホグリセロムターゼ,ホスホトリオースイソメラーゼ,エノラーゼなどを発見.その過程で1929年門下のK. LohmannとともにATPの役割を明らかにした.1930年代後半にはG. Embden,J. ParnasらとともにEMP経路を解明した.また,F.A. Lipmann(リップマン),S. Ochoa(オチョア)ら多数の生化学者を育てた.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む