大学事典 「フライブルク大学」の解説
フライブルク大学[ドイツ]
フライブルクだいがく
ドイツ南西部,バーデン・ヴュルテンベルク州フライブルクにある州立総合大学。正式名称はアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(ドイツ)。1457年,神学,法学,医学,哲学の4学部により設立,「アルベルティーナ(ドイツ)」と称される。宗教改革の時代,大学はカトリックに与する。18世紀,マリア・テレジアの時代,イエズス会の影響は減少した。ナポレオン戦争により大学は危機に立つが,バーデン大公の寄付金により存続を確保。1900年にはドイツの大学で初めて女子が入学している。ナチス時代の1933年,哲学者ハイデッガーが学長になる。第2次世界大戦後,フライブルクはフランス占領地域となるが,1945年秋には大学の再建・再開を認められる。1957年の五百年祭に新しい大学定款を定め,60年代末以降,自然科学と医学,工学の拡充がなされた。ハイエクら10人のノーベル賞受賞者を輩出。エクセレンス・イニシアティブ(2006年,2007年)に選定。現在11学部,学生数2万5000人(2016/17年冬学期)。
著者: 長島啓記
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報