マグダレーネンクラウゼ(読み)マグダレーネンクラウゼ(英語表記)Magdalenenklause

世界の観光地名がわかる事典 「マグダレーネンクラウゼ」の解説

マグダレーネンクラウゼ【マグダレーネンクラウゼ】
Magdalenenklause

ドイツ南部、バイエルン州の州都ミュンヘン(München)市街の西端にある、バイエルン国王の夏の離宮ニンフェンブルク城(Schloss Nymphenburg)の広大な庭園の中にある、4つの小宮殿の中の一つ。むき出しのレンガが崩れかかった廃墟のような建物だが、意図してつくられたものである。玄関ホールと礼拝堂は洞窟のようにつくられている。玄関ホールと礼拝堂のほか、控えの間、食堂と寝室、図書室、祈りの部屋などからなる。パゴーデンブルクを設計したミュンヘンの宮廷建築家ヨーゼフ・エフナー(Joseph Effner)が1725年につくりあげた。◇「隠者の庵」ともいう。豪華な宮殿建築とは対局にあるものといわれ、このマグダレーネンクラウゼをきっかけに、王族の間で廃墟建築が流行した。ニンフェンブルク城の庭園のほかの3つの小宮殿はアマリエンブルクバーデンブルク、パゴーデンブルクである。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android