まじくなう(読み)マジクナウ

デジタル大辞泉 「まじくなう」の意味・読み・例文・類語

まじく‐な・う〔‐なふ〕

[動ハ四]
まじないをかける。
「おめい茶釜を―・ったか」〈人・寒紅丑日待〉
とりつくろう。ごまかす。
「これにて諸事―・ふはなんと忠心者でござりませう」〈伎・絵本合法衢

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「まじくなう」の意味・読み・例文・類語

まじく‐な・う‥なふ

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
  2. まじないをする。
    1. [初出の実例]「おめい茶釜をまじくなったか」(出典:滑稽本・寒紅丑日待(1816‐26)めでたい事)
  3. とりつくろう。表面をうまくごまかす。
    1. [初出の実例]「ゑん方はしちくのつえでまじくない」(出典:雑俳・川柳評万句合‐天明三(1783)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android