改訂新版 世界大百科事典 「マジュロ島」の意味・わかりやすい解説
マジュロ[島]
Majuro Island
中部太平洋,ミクロネシアのマーシャル諸島共和国南東部の環礁。約60のサンゴ礁島から成り,共和国の首都が置かれている。面積10km2,人口2万4000(1999)。第2次大戦前は日本の委任統治領で,戦後,アメリカの国連信託統治領となり,マーシャル地区の行政中心地となった。日本統治時代にはヤルート島が中心地であったが,戦争で破壊されたので,マジュロ島に新しく行政府が建設された。1979年5月にマーシャル諸島だけで独自の自治政府が樹立されたのに伴い,その主都となった。ハワイとグアムを結ぶ航空路の要衝であり,良港も整備されているので,マーシャル諸島の政治,経済などの重要な機能がすべて集中している。そのため各島から人が集まり,人口密度が異常に高くなっている。
執筆者:石森 秀三
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