ヤルート島(読み)やるーととう(英語表記)Jaluit

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤルート島」の意味・わかりやすい解説

ヤルート島
やるーととう
Jaluit

太平洋北西部、ミクロネシアマーシャル諸島を構成する2列の列島のうち、西側のラリック諸島南部にある環礁。マーシャル共和国(1979自治政府発足)領。南北48キロメートル、東西19キロメートルの細長い菱形(ひしがた)をなして80以上の小島が連なる。陸地面積10平方キロメートル、人口1669(1999)。礁湖の中は45~55メートルの深度を有し、数か所の水道から通過が可能なので最適の泊地をなす。通常、ヤルート島というのはこの環礁全体をさすが、環礁の南東端に位置する主島が本来のヤルート島で、同島のジャボールJaborには日本の委任統治時代(1919~45)ヤルート支庁が置かれ、行政中心地でかつ海軍の根拠地であった。

[大島襄二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android