マヌエル・ノリエガ(読み)まぬえる・のりえが(その他表記)Manuel Noriega

知恵蔵mini 「マヌエル・ノリエガ」の解説

マヌエル・ノリエガ

パナマ共和国軍人、政治家。フルネームはマヌエル・アントニオ・ノリエガモレノ。1934年2月11日、パナマ市生まれ。国家警備隊に入隊し、トリホス同隊司令官の下で軍事情報部門のトップとなる。81年にトリホスが死亡し、83年にパナマ軍最高司令官となった。以降89年まで事実上の独裁者として君臨し、「ノリエガ将軍」の呼称で広く知られた。89年、米国はノリエガを麻薬密売などの罪で起訴し、同年12月に米軍がパナマに侵攻、90年1月にノリエガを拘束した。91年、米国での裁判で有罪判決を受け、約20年間フロリダ州マイアミで獄中生活をおくる。2010年に、資金洗浄の罪でフランスに身柄が移され、11年にはパナマの刑務所に収容された。その後パナマ市の病院に移り、17年3月には脳腫瘍の手術を受けた。17年05月29日、死去。享年83。

(2017-6-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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