まやかし物(読み)マヤカシモノ

精選版 日本国語大辞典 「まやかし物」の意味・読み・例文・類語

まやかし‐もの【まやかし物・まやかし者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いんちきの品。いかさまもの。にせもの。まやかし。
    1. [初出の実例]「恋愛などといふしゃら臭いものは、要するに肉の接触に衣をかけたまやかしものに過ぎない」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
  3. いいかげんな人。いんちきな人。また、他をだます人。まやし
    1. [初出の実例]「まやかし者を努めて人がさうでないと信じようとする」(出典:ブウランジェ将軍の悲劇(1935‐36)〈大仏次郎〉ブウランジスムの進軍)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android