いんちき(読み)インチキ

デジタル大辞泉 「いんちき」の意味・読み・例文・類語

いんちき

[名・形動]
ばくちなどで、相手の目をごまかして不正を行うこと。また、そういうごまかしがあるさま。「いんちきをする」「いんちきな手を使う」
本物でないこと。また、そのさま。「いんちき品物」「いんちき医者」
[補説]語源未詳。昭和初年ごろから「いかさま」にかわり一般語化したという。
[類語]不正不当横様いかさま

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精選版 日本国語大辞典 「いんちき」の意味・読み・例文・類語

いんちき

  1. 〘 名詞 〙
  2. ばくちで、不正な手段によって相手の金品をだましとること。また、その人。いかさま。〔隠語輯覧(1915)〕
  3. ( 形動 ) ほんものでない点、ごまかしている点、無責任で出まかせな点などのあるさま。また、そういう物事
    1. [初出の実例]「松茸飯・インチキの先き寄せて有」(出典:雑俳・千代見ぐさ(1866))
    2. 「インチキな芝居をうって村から村へ廻りながら」(出典:人生劇場(1933)〈尾崎士郎〉青春篇)

いんちきの補助注記

てきや仲間の語としては大正以前からあったらしいが、一般化したのは昭和初期とみられる。

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