ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルカタ遺跡」の意味・わかりやすい解説 マルカタ遺跡マルカタいせきMalkata エジプトのルクソールのナイル西岸にある遺跡。「アトンの壮麗」「歓喜の宮」と呼ばれた第 18王朝アメンホテプ3世の宮殿址がある。 1888年以来の断続的発掘で謁見殿,南宮殿,北宮殿,王宮殿,中央宮殿,召使の住居などが明らかになった。泥煉瓦造で,謁見室や寝室にはアマルナ様式の壁画が描かれていた。出土遺物の中心は美しいマルカタブルーの彩文陶器である。宮殿址の南東には王が妃ティイのために造った広大な池の跡があり,その排土が細長い丘を形成している。なお早稲田大学は,1971年以来宮殿址の南 2kmの地点で発掘を続け,これまでにアメンホテプ3世の祭殿址とローマ時代の大型建物址を発見している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by