マルシップ制(読み)マルシップせい

百科事典マイペディア 「マルシップ制」の意味・わかりやすい解説

マルシップ制【マルシップせい】

日本人の幹部船員を乗船させた日本船をいったん外国に貸し出し,その地で外国人船員を乗船させたうえで日本が用船する方式をいう。最後に〈丸〉の字が付く日本式の船名は変わらないところから,この方式をマルシップ制と呼ぶ。規制強化や輸入の増加で先行きに不安を抱える遠洋漁業界からの要望により,全日本海員組合や全国漁船労働組合同盟に参加している漁船にこれを認めようと,全日本海員組合と日本鰹鮪(かつおまぐろ)漁業協同組合連合会との間で協議が重ねられており,運輸省も導入の方向で検討を進めている。マルシップ制が導入されれば外国人船員の混乗率を上げることが可能となり,高賃金化によって増加している労務費の大幅削減とともに,慢性的な労働力不足の解消が期待される。→漁業

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