普及版 字通 の解説
14画
(異体字)
13画
[字訓] あなどる・けがす・おこたる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は曼(まん)。曼は頭衣の下に目のみえる形で、流し目の意がある。〔説文〕十二下に「り易(あなど)るなり」とあり、不敬・侮の意となる。字はまたに作る。〔子、不〕に「君子はにしてならず」とあり、とは舒緩なるさまをいう。
[訓義]
1. あなどる、かろんずる、ないがしろにする。
2. けがす、あざむく。
3. おこたる、おごる。
4. ゆるやか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オコタル・アナヅル・ユルナリ・ナイガシロ・オソシ・オクレヌ 〔字鏡集〕 ユルナリ・ナイガシロ・スサビ・アヅ(ナ)ヅル・オコタル・ユルシ・オゴル・オソル・オソシ・オクル・オクレヌ
[語系]
()・慢meanは同声。蔑miatと声義に通ずるところがあり、曼は流し目。その眉目に軽蔑の意を含むことがある。蔑は媚女(女巫)を伐ち、敵の呪力を無くする意の字である。
[熟語]
易▶・戯▶・逆▶・言▶・詞▶・辞▶・書▶・辱▶・臧▶・惰▶・罵▶・侮▶・遊▶
[下接語]
簡・凶・驕・僭・・怠・黜・詆・靡・懶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報