マンガン鉱物(読み)マンガンこうぶつ(その他表記)manganese mineral

改訂新版 世界大百科事典 「マンガン鉱物」の意味・わかりやすい解説

マンガン鉱物 (マンガンこうぶつ)
manganese mineral

マンガンMnを主成分,または副成分とする鉱物。重要なものからあげると,酸化鉱物(約15種類),二酸化・含水酸化鉱物(22),ケイ酸塩・含水ケイ酸塩鉱物(55),炭酸塩鉱物(8),硫化鉱物(2),タングステン酸塩鉱物(2),リン酸塩鉱物(26),ヒ酸塩鉱物(15),ホウ酸塩鉱物(6),硫酸塩鉱物(8),バナジン酸塩鉱物(4),ハロゲン化鉱物(3),アンチモン酸塩鉱物(3)など約170種類の鉱物種が知られる。日本では,このうち約100種類が発見されているが,鉱石鉱物として重要なものは,緑マンガン鉱,ハウスマン鉱,ブラウン鉱,クリプトメレーン鉱,パイロルース鉱,轟石(とどろきいし),水マンガン鉱,パイロクロイット,バラ輝石,テフロ石,アレガニー石,ベメント石,セン(閃)マンガン鉱,リョウ(菱)マンガン鉱,クトナホライトなど,マンガン鉱物は鉄鋼業用,乾電池製造用として重要な資源である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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