ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マング・チムール」の意味・わかりやすい解説
マング・チムール(忙哥帖木児)
マング・チムール
Mangu-Timur
[没]1280
キプチャク・ハン国第5代のハン (在位 1266~80) 。バトゥ (抜都)の孫,トクト・ハンの子。マング・テムルともいう。第4代のベルゲ・ハンの死後即位。フビライ・ハンはこれを承認し,当時モンゴル帝国で起きていた内紛に際し,自分の味方にしようとしたが,マングは,フビライに対して乱を起したオゴタイ系のハイドゥ (海都)の味方をし,彼とともにチャガタイ・ハン国のバラフを破った。その時代にキプチャク・ハン国は事実上の独立をなしとげた。また国内的には平穏で,周辺諸国との交易も盛んに行われた。
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