マンス(英語表記)manse

翻訳|manse

デジタル大辞泉 「マンス」の意味・読み・例文・類語

マンス(month)

月。ひと月。1か月間。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンス」の意味・わかりやすい解説

マンス
manse

西ヨーロッパの封建小農民一家族の生存農業経営に必要な住居耕作に要する家屋,土地量をさす基本単位。中世ラテン語の mansusに発する語で,ブルゴーニュ地方ではメクス meixと呼ばれた。 10世紀頃からマンスの分裂現象がみられたが,アンシアン・レジーム期には,農民家族の生存の中核となる農家 maisonと庭畑地 jardinのみをさす場合もある。

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世界大百科事典(旧版)内のマンスの言及

【フーフェ】より

…共同体農民は,(1)屋敷と庭畑,(2)開放耕地の各耕区内の一つ以上の地条,を保有するほか,(3)耕地持分に比例した共同地(アルメンデ――森林,放牧地,採草地など)の用益権,を有する。この三者を総称してドイツでフーフェと呼び,フランスのマンスmanse,イギリスのハイドhideに相当する。この3要素の総体を分割できぬ農地単位としてラテン語でマンススmansusと呼ぶ例は7世紀に始まる。…

【領主制】より

…その根幹をなすのは,奴隷的非自由人の地位の向上であり,家,屋敷地,一定面積の耕地,森林・荒蕪地への一定の用益権を含んだ保有地が,1家族の生活に必要な単位として確保される傾向が現れてくる。これが7世紀にパリ地方の王領地で生まれたマンスmansusで,ゲルマン語圏ではフーフェとして広がっていく。同時に,国王,教会,高級貴族などの有力領主のもとでは,開墾(開拓)によって従来の小所領の耕地を増加させるとともに,土地購買や寄進受納によって,所領規模を拡大する動きが目だったが,それは同時に,独立農民が,領主制の支配下に引き入れられ,しだいにマンス=フーフェ保有農民となっていく過程でもあった。…

※「マンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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