マーシア王国(読み)マーシアおうこく(その他表記)Kingdom of Mercia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マーシア王国」の意味・わかりやすい解説

マーシア王国
マーシアおうこく
Kingdom of Mercia

イギリス,アングロ・サクソン時代の七王国の一つ。国名は「国境の人々」を意味するメルセ Merceに由来。アングル人を主体として,トレント川の上・中流部および支流地方を中心に興り,王ペンダ (在位 632~654) の頃から勢力を拡大,やがてイングランド中部を占める国家となった。8世紀にはアゼルバルド (在位 716~757) ,オッファ (在位 757~796) 両王のもとで,ハンバー川以南の全イングランドを支配下においたが,オッファ以後衰退し,825年ベオルンウルフ王はエレンダンの戦いでウェセックス王エグベルトに敗れ,829年征服された。まもなく独立を回復したが,9世紀なかばデーン人に国土の大半を奪われ,同世紀後半ウェセックスのアルフレッド大王のイングランド王権下に入った。

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