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七王国 しちおうこくHeptarchy

翻訳|Heptarchy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

七王国
しちおうこく
Heptarchy

6世紀末頃から9世紀までイギリスに建設されたアングロ・サクソン諸部族の国家。ノーサンブリア,マーシア,イーストアングリア,エセックスケントサセックスウェセックスの7国をさす。七王国 Heptarchyの語は,もともとギリシア語の「七」と「支配」に由来する。ベーダの『イギリス教会史』によれば,ケントはジュート人,イーストアングリア,マーシア,ノーサンブリアはアングル人,サセックス,エセックス,ウェセックスはサクソン人に属するとしているが,むしろ民族的にはアングロ・サクソン人として融合していたとみなすべきであろう。七王国は互いに覇を競ったが,9世紀前半ウェセックスのエグベルト王が支配権をふるうようになり,829年イングランドを統一。さらに 886年ウェセックスのアルフレッド大王はデーン人の侵入に対抗し,諸王国を最終的に統一してウェセックス王国を確立した。

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百科事典マイペディアの解説

七王国【しちおうこく】

中世初期イングランドに渡ったアングロ・サクソン人が建てた小部族王国。ケント,サセックス,エセックス,ウェセックス,イーストアングリア,マーシア,ノーサンブリアの7国で,Heptarchyという。
→関連項目アルクインイギリスウェセックスエセックスケントサセックス

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世界大百科事典 第2版の解説

しちおうこく【七王国 Heptarchy】

5~9世紀にかけて,イングランドに渡来・定着したアングロ・サクソン人が形成した小部族王国。東南部のケント(ジュート人建国),テムズ川下流を占めたエセックス,西部に発展したウェセックス,南部のサセックス(以上サクソン族が建国),東部のイースト・アングリア,中部のマーシア,北部のノーサンブリア(以上アングル族が建国)の7国をいう。これら諸国は先住のブリトン人と戦って征服をすすめる一方,相互の間でも覇権をめぐって抗争し,6世紀末にはエゼルベルフト(エセルバート)王(在位560‐616)治下のケントが有力になった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

七王国
しちおうこく

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世界大百科事典内の七王国の言及

【イースト・アングリア】より

…イギリス,イングランド東部の歴史的地方名。もとは中世のアングロ・サクソン七王国の一つ,イースト・アングリア王国の支配領域を指し,地名は〈東アングル族〉を意味する。北はウォッシュ湾から南はテムズ河口にまで及び,東は北海,西はフェンランドの低地と接する広大な地域で,現在のノーフォーク州,サフォーク州を中心に,ケンブリッジシャー,エセックス両州の一部をも含む。…

【ウェセックス】より

…イギリス,イングランド南部地方の古名。もとは中世のアングロ・サクソン七王国中の一つの王国名で,ほぼ現在のハンプシャー,ワイト島,バークシャー,ウィルトシャー,ドーセット,サマーセット,エーボンの各州にまたがる領域を支配した。地名はウェスト・サクソンWest Saxon族に由来。…

※「七王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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