…さらにW.リラ監督の《光る眼》(1960),コーマン監督《X線の眼を持つ男》(1963),マリオ・バーバ監督の《恐怖の怪奇惑星》(1965),ゴダール監督の《アルファビル》(1965),トリュフォー監督の《華氏451》(1966)。その中で注目すべきは,《海底二万哩》を撮ったフライシャー監督の《ミクロの決死圏》(1966)で,縮小された原子力潜航艇が,人体の血管内を進むイメージは,きたるべき《2001年宇宙の旅》の前ぶれともいえる。
[スペース・ファンタジーの誕生]
1968年,20世紀フォックス社の《猿の惑星》と,MGMの《2001年宇宙の旅》によって,SF映画は新しい歴史の幕をあける。…
…なお,ときおりTV放映されるカラーの《ベティ・ブープ》は,70年代にオリジナルの絵を韓国でトレースして彩色した一種のリメーク版である。《海底二万哩》(1954),《ヴァイキング》(1957),《ミクロの決死圏》(1966)等々で知られるハリウッドの職人監督リチャード・フライシャーRichard Fleischer(1916‐ )はマックス・フライシャーの息子である。【森 卓也】。…
※「ミクロの決死圏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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