最新 地学事典 の解説
ミスタコドン・セレネンシス
学◆Mystacodon selenensis
始新世末期の歯のあるヒゲクジラ類。ヒゲクジラは口中のヒゲ板で特徴づけられるが,進化史の初めからヒゲがあったわけではなく,祖先がもっていた歯を保持しながら,ヒゲクジラ型の頭骨の変形が先立っていた。本種は,そのような「歯のあるヒゲクジラ」の最初期の部類である。吸引摂餌を行なっていたと考えられており,一緒に発見された底生のエイ類を捕食していたと推測されている。
執筆者:一島 啓人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

