ミズキャラハゴケ(その他表記)Taxiphyllum barbieri(Card.et Copp.) Iwatsuki

改訂新版 世界大百科事典 「ミズキャラハゴケ」の意味・わかりやすい解説

ミズキャラハゴケ
Taxiphyllum barbieri(Card.et Copp.) Iwatsuki

サナダゴケ科の水生の蘚類東南アジア原産で,日本では淡水魚の飼育槽に多く見られるが,野生のものは知られていない。水槽中でよく繁茂して水中に大きく広がり,鮮緑色で繊細な姿が美しいので,小魚の産卵用とともに観賞用にも好適である。茎は長さ30cm以上に達し,多数の枝を出す。葉はほぼ平面的に規則正しく開出し,舟形で長さ1mm前後,鋭頭辺縁に微小な鋸歯があり,中央脈は短く,2本に分かれ,あまり目だたない。和名のキャラハは裸子植物のキャラ(イチイ)の葉の意味で,葉が規則正しく平面的に広がる点でイチイの葉に似ていることによる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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