ミズメイガ(読み)みずめいが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミズメイガ」の意味・わかりやすい解説

ミズメイガ
みずめいが / 水螟蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目メイガ科のなかの一亜科をさすミズメイガ亜科Nymphulinaeのガの総称。メイガ科のなかでは小さな亜科で、日本には37種ばかりしか知られていない。幼虫の多くは沼沢地や湿地帯に生えているウキクサヒシスイレンヒルムシロカワゴケソウなど水生植物の葉を食べる。したがって、幼虫は水生で、初齢では皮膚呼吸をし、一部の種は、のちに糸状の気管腮(きかんさい)で呼吸する。イネミズメイガParapoynx fluctuosalisは、イネやスイレンに寄生し、本州南西部より南で害虫として有名である。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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