改訂新版 世界大百科事典 「ミズワムシ」の意味・わかりやすい解説
ミズワムシ (水輪虫)
Epiphanes senta
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
袋形(たいけい)動物門輪毛虫綱ミズワムシ科の水生動物の総称であるが、狭義ではエピィファネス属Epiphanesの総称。この属には現在5種2変種が知られている。分布が世界各地にやや普遍的であり、大量飼育も容易なため、古くから研究材料として利用されている。
和名ミズワムシEpiphanes sentaは、体長が雌0.6ミリメートル、雄0.33ミリメートル。水量の少ない富栄養的な水域(水田、水槽、花瓶など)に多く生息するが、日本での報告例は少ない。E・マルチーニは1912年にこの種を使用した観察で、輪毛虫類にも核数一定性があることをみいだし、かつこの虫体の全細胞数が約960個からなることを報告した。
[鈴木 實]
…食物には植物性プランクトン,ミジンコ,繊毛虫類などがあり,種類によって食べるものがだいたいきまっている。 池や沼ではツボワムシBrachionus calyciflorus,ツキガタワムシLecane luna,ミズワムシEpiphanes senta,カメノコウワムシKeratella cochlearisなどがふつうに見られる。ワムシは稚魚や稚エビなどの餌として好適で,そのため各養殖場ではシオミズツボワムシB.plicatilis(イラスト)を培養してこれらに与えている。…
…食物には植物性プランクトン,ミジンコ,繊毛虫類などがあり,種類によって食べるものがだいたいきまっている。 池や沼ではツボワムシBrachionus calyciflorus,ツキガタワムシLecane luna,ミズワムシEpiphanes senta,カメノコウワムシKeratella cochlearisなどがふつうに見られる。ワムシは稚魚や稚エビなどの餌として好適で,そのため各養殖場ではシオミズツボワムシB.plicatilis(イラスト)を培養してこれらに与えている。…
※「ミズワムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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