日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミツバウツギ科」の意味・わかりやすい解説
ミツバウツギ科
みつばうつぎか
[学] Staphyleaceae
双子葉植物、離弁花類。常緑または落葉の高木または低木。葉は対生し、多くは3出または羽状複葉、まれに単葉、基部に小さな托葉(たくよう)がある。花は両性、まれに単性、5数性で放射相称。萼片(がくへん)、花弁はともに5枚、雄しべは5本。花床は杯状になり、その上に萼片、花弁がつく。子房は離生または合生する2、3枚の心皮からなる。果実は蒴果(さくか)、分果または核果。熱帯から温帯に5属約60種あり、日本にはミツバウツギ属、ゴンズイ属、ショウベンノキ属の3属4種が分布する。
[山崎 敬 2020年9月17日]
APG分類でもミツバウツギ科とされる。ミツバウツギ科に含まれていたフエルテア属とタピスキア属はAPG分類ではタピスキア科として独立した。世界に3属約30種あり、日本には3属3種が自生する。
[編集部 2020年9月17日]