単葉(読み)タンヨウ

デジタル大辞泉 「単葉」の意味・読み・例文・類語

たん‐よう〔‐エフ〕【単葉】

葉全体が1枚の葉身からなる葉。普通の葉。桜などの葉。⇔複葉
飛行機主翼が1枚であること。⇔複葉
[類語]木の葉枝葉草葉葉っぱ押し葉葉身葉脈葉柄葉末托葉複葉葉序双葉若葉若緑新緑万緑青葉紅葉こうよう紅葉もみじ黄葉照り葉落ち葉落葉枯れ葉朽ち葉病葉わくらば松葉

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精選版 日本国語大辞典 「単葉」の意味・読み・例文・類語

たん‐よう‥エフ【単葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葉全体が一枚の葉からなる葉。アオキサクラなど最も普通の葉で、複葉に対していう。〔植物小学(1881)〕 〔姚遂‐牡丹序〕
  3. 飛行機で、主翼が一枚であること。また、そのような飛行機のこと。
    1. [初出の実例]「一単葉(タンエフ)は敵の陣地上を航行して」(出典風俗画報‐四六三号(1914)征独戦記)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「単葉」の意味・わかりやすい解説

単葉
たんよう

葉身が一つの葉をいう。葉身が複数の部分に分かれる複葉に対する語。単葉の葉身の形は、線形、針形、楕円(だえん)形、卵形円形などさまざまである。葉の周縁が大きく切れ込むとき、これを欠刻(けっこく)といい、欠刻をもつ葉はタカオカエデなど多くの種にみられる。また、葉の周縁にある鋸(のこぎり)の歯のようなぎざぎざを鋸歯(きょし)といい、鋸歯をもつ葉はウメなどきわめて多くの種にみられる。葉の周縁に欠刻も鋸歯もない葉を全縁の葉といい、ジンチョウゲなどにみられる。切れ込みの深い葉は、複葉との区別がむずかしく、深裂した複葉状の葉もある(ハマニガナなど)。とくにキク科植物の葉は多様である。シダ植物には複葉をもつものが多いが、ヒトツバノキシノブクリハランなどは単葉をもつ種である。

[原 襄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単葉」の意味・わかりやすい解説

単葉
たんよう
simple leaf

1枚の連続した葉になっているもの。ヤツデタンポポのように切れ込みのかなり深いものでも単葉であるが,さらに切れ込みが深いと,複葉との区別が明らかでないことも多い。

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