日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミミキジ」の意味・わかりやすい解説
ミミキジ
みみきじ / 耳雉
eared pheasant
鳥綱キジ目キジ科ミミキジ属に含まれる鳥の総称。カケイとよばれることもある。この属Crossoptilonには3種があり、後頭部に耳状の羽毛が生えているのが特徴である。全長92~100センチメートル。白、褐色、青灰色などの羽色をしており、尾は大きく弓形に湾曲している。ほかの多くのキジ類とは違って雌雄が同形同色である。中国の北西部から南西部にかけて分布し、高地の草や樹木の混じる開けた環境にすんでいる。おもに地上で採食し、草の種子や根、昆虫などを食べる。秋冬季には十数羽から30羽ほどの群れになるが、繁殖はつがいに分かれて行う。巣は地上に皿形の簡単なものをつくる。動物園などで飼われることがある。
[樋口広芳]
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