みもすそ川(読み)みもすそがわ

日本歴史地名大系 「みもすそ川」の解説

みもすそ川
みもすそがわ

の山の麓に流れを発し、関門かんもん海峡に注ぐ小川。

源平壇之浦合戦の安徳天皇入水の時、天皇の問に答えて二位尼が詠んだ歌に

<資料は省略されています>

とある。この歌は長門本「平家物語」や伝承としても多少字句は異なるが残っている。「長門国志」には「御裳濯川ノ流トハ皇統ヲ申奉ルナリ。此ノ川ヲ御裳濯川ト云ヒタリシヨリ詠ミ給ヒタルニ非ラズ。此ノ御歌ヨリ後世、川ノ名ヲ伝ヘルナラン」と記す。この歌は「平家物語」の他本にはみられずのちに付加されたものであり、御裳濯みもすそ川とは伊勢の五十鈴いすず川の別名で、下関のみもすそ川はのちに名付けられたものとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む