江戸参府紀行(読み)エドサンプキコウ

デジタル大辞泉 「江戸参府紀行」の意味・読み・例文・類語

えどさんぷきこう〔エドサンプキカウ〕【江戸参府紀行】

江戸時代初期に来日したドイツ人医師ケンペル著作日本誌」の抄訳。元禄4年(1691)、元禄5年(1692)の2度、ケンペルが経験した江戸参府の旅に関する部分を抜粋・邦訳したもの。当時の日本の庶民の生活・風俗を知る貴重な資料となっている。ケンプェル江戸参府紀行。江戸参府旅行日記
江戸時代後期に来日したドイツ人医師・博物学者、シーボルト紀行文大著日本」から、文政9年(1826)にシーボルトが経験した江戸参府の旅行記の部分を抜粋・邦訳したもの。当時の日本の庶民の生活・風俗を知る貴重な資料となっている。シーボルト江戸参府紀。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「江戸参府紀行」の解説

江戸参府紀行
えどさんぷきこう

A・シーボルト著

解説 出島の医師として来日した著者の一八二六年の江戸参府を中心とする記録

活字本 平凡社東洋文庫

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の江戸参府紀行の言及

【日本】より

…《日本植物誌》《日本動物誌》とともに,彼の三部作をなしている。内容は,日本の自然地理学的な記述,日本商館,陸上・海上旅行,民族と国家,1826年(文政9)の江戸参府紀行,日本の歴史・考古学・芸術と学術・宗教・農業・工芸・貿易,日本の隣国と保護国,蝦夷・千島・樺太・黒竜江の情報,琉球諸島の記述等の多岐にわたり,以後の西欧人の日本研究の基礎とされた。完訳本が刊行されており,一部は《江戸参府紀行》として邦訳されている。…

※「江戸参府紀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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