みりっち

精選版 日本国語大辞典 「みりっち」の意味・読み・例文・類語

みりっち

〘名〙
① 蛤(はまぐり)貝殻を互いに打ち当てて割れた方を負とする小児の遊びで、両方とも割れることをいう。その割れる音からいう語。みりん。〔俚言集覧(1797頃)〕
② 両方ともだめなこと。
洒落本・穴可至子(1802)「歌の文句三味線と、みりっちとやらで、つっかって居んさァな」
③ 両方でぶつかること。また、同じ言動が同時に行なわれること。
※滑稽本・素人狂言紋切形(1814)下「『鍛冶屋ぢゃあるめえし』と両方からいひ、『ヲット、みりっち』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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